小規模事業者がブランディングを始めるタイミング
「ブランディングは大企業がやるもの」と思っている方が、まだ多いように感じます。実際に相談に来る方の多くは、「もっと早く整えておけばよかった」と言います。何かのタイミングで慌てて名刺やロゴを作ることになる前に、考えておくべきことをまとめます。
ブランディングが必要になる具体的な場面
展示会への出展が決まった、メディアに取り上げられそうになった、大口の取引先から「会社案内を送ってほしい」と言われた。こういった場面で初めて「ロゴがない」「名刺が手作り感丸出し」という状況に気づくケースが多いです。
問題は、こういった場面は急に来ることです。展示会の2週間前にロゴ制作を依頼しても、通常3〜4週間かかるため間に合いません。余裕のあるタイミングで動き始めることが、結果的にコストを下げます。
最初に整えるべき3つの要素
すべてを一度に整える必要はありません。まず優先すべきは、ロゴ・名刺・Webサイト(またはSNSプロフィール)の3点です。この3点が揃っていれば、初対面の相手に「ちゃんとした事業者」という印象を与えられます。
ロゴは他のすべての要素の基準になります。名刺・封筒・Webサイト・パッケージ、すべてにロゴが入ります。逆に言えば、ロゴが決まっていないと他のものが作れません。ブランディングの順序としては、ロゴを最初に固めることをお勧めしています。
「らしさ」を言語化することから始める
デザインの発注前に、自分のビジネスの「らしさ」を言葉にしておくと、デザイナーとの打ち合わせがスムーズになります。「どんな人に来てほしいか」「競合と何が違うか」「10年後も変わらないと思うことは何か」という3つの問いに答えてみてください。
Sketch Harmonyでは、ヒアリングシートを事前にお送りしています。このシートに記入する過程で、自分のビジネスの輪郭が見えてくる、とおっしゃるクライアントが多いです。デザインは、この言語化の作業と並行して進めます。
ブランディングを始めるのに「正しいタイミング」はありません。ただ、何かに追われてから始めると、選択肢が狭まります。